薬剤師の再就職で問題になるポイントは?
薬剤師が再就職(復職)をするのは、出産や育児、主婦業で現場を離れていた女性薬剤師に限ったことではありません。
例えば、介護や病気、薬剤師の資格を持っていながら、別の業界で研究職をしていた人や、製薬企業の製造ラインの責任者や営業をやっていた人などが、改めてドラッグストアや調剤薬局、病院などで薬剤師として再就職するという事例も同じように考えることができます。
薬剤師がブランクからの再就職をする場合の問題点は大きく分けて2つになります。1つ目は、大学時代に学んだような基礎的な薬学の知識が失われてしまっているということです。2つ目は、医療や薬物治療がどんどん進化しており、自分が知っている時代より最近の疾患や治療に関する知識が欠落しているということです。
これらのブランクの問題を埋めるのはそう簡単ではありません。言い換えると、ブランクのある薬剤師の再就職においてはこれらの問題を解決できるような職場を選ぶ必要があります。

ブランク明けの薬剤師が好む再就職先とは?
ブランクのある薬剤師が再就職先として好む職場にはどんなものがあるでしょうか。例えば以下のような薬剤師の求人などは目に留まりやすいでしょう。
「多忙な門前薬局でほとんどの患者はリハビリ目的の慢性疾患の患者、多くの処方は痛み止めと湿布のみ。処方箋枚数は1日30枚程度とゆったり仕事ができます。」
このような薬剤師の求人に、ブランクのある薬剤師は再就職先として選びがちな傾向があるのですが、自分の失われた医薬品の知識や浦島太郎と化してしまった薬物治療の知識を取り戻すのではなく、今残っている薬剤師としてのスキルや知識の範囲内で働こうと意図して簡単な仕事を選んでしまう傾向があるのです。
このように簡単な仕事を選んでしまうと、その薬局では一人前に働けるようになっても、他所では全く通用しない人材となってしまいます。ブランクのある薬剤師の再就職先は「今の働きやすさ」だけでなく、将来的に薬剤師としてどうなって行きたいのか?しっかりとその先を考える必要があるでしょう。
育児中の女性薬剤師が求める再就職先の条件は?
近年の厚生労働省の統計によれば、日本の薬剤師約6割が女性ということもあり、薬剤師は結婚や子育ての影響を受けやすい資格であると言えます。そういったことから、再就職を目指す薬剤師は、育児中の女性薬剤師が多いとも言えるでしょう。

では、そんな育児中の女性薬剤師が求める理想の再就職先とはどんな職場でしょうか。下記の3点が挙げられます。
1.職場の周囲の人が子育てに理解があり協力的
2.就業時間が不規則とならない
3.臨時休暇を取る際は代わりの薬剤師が流動的に来てくれる
これらの条件を満たす薬剤師の求人は、調剤薬局やドラッグストアであれば全国規模のチェーン店と考える人が多いです。このような大規模な薬局やドラッグストアにおいては、薬剤師の勤務状況の不足を補うために各店舗に流動的に勤務する薬剤師も在籍していますので、急な休みでも取りやすい傾向にあります(周囲の人が子育てに理解があり協力的かという1つめの点はもちろん個々の勤務先によりますが)。
