田舎(地方都市・僻地など)は薬剤師が不足している?

薬剤師は日本全国に約30万人の資格保有者がいますが、その勤務地や生活圏には偏りがあります。都道府県別に人口10万に対して薬剤師数のがどれくらいいるのかをまとめたデータでは、1位の徳島県の220.9人に対して最下位の沖縄県が134.7人と都道府県別でかなりの開きがあります。また薬剤師の絶対数としては、当然ですが人口の多い東京・神奈川・大阪などの首都圏の方が多くなります。

 

このデータの傾向として1つ言えるのが、東京・神奈川・大阪などの首都圏などの方が、人口の少ない地方都市に比べてより人口10万人あたりの薬剤師数が多い傾向にあり、大きなトレンドとして「首都圏の方が薬剤師の絶対数が多いのはもちろんのこと、人口当たりの薬剤師の割合も高い傾向にある」ということが言えそうです。これは首都圏の方が生活インフラが整っていたりする点、求人の絶対数がそもそも多い点などから人口が集まりやすいということなのでしょう。「人口当たりの薬剤師の割合」だけで見るともちろん徳島や山口・香川など薬剤師の絶対数がそう多くないところも入っていますが、大きな傾向としては首都圏に薬剤師が集まりやすい傾向にあるということです。

 

一方で特定の地方都市においては薬剤師の求人を出してもほとんど応募が無いという状況があります。これは特に薬科大学や薬学部をもつ大学が無い県で顕著に見られる傾向です。さらに地方都市の中でも僻地と呼ばれる人口が極端に少ないエリアではその傾向が強く、そのため調剤薬局や病院においては求職者を呼び寄せるために年収を釣り上げることも多くなっています。例えば、全国規模のチェーン薬局の場合、薬剤師過疎地である地方都市や町村における店舗の勤務においては、月に数万円ほどの地域手当が支払われることもあります。このように都会と地方では薬剤師求人事情に違いがあります。